時計を購入する際、店員さんから「お探しの時計は機械式でしょうか?それともクォーツ式でしょうか?」と聞かれることあります。これは時計内部のムーブメントの種類について問われており時計購入の際、最初の重要な選択となります。ここでは時計の基本、機械式ムーブメントとクォーツ式ムーブメントの大きな違いについて記載致します。
機械式時計
歴史
機械式時計の起源は非常に古く、13世紀頃から時計の技術が発展してきました。特に15世紀にヨーロッパで懐中時計が登場し、技術はさらに進化しました。18世紀には、腕時計が普及し始め、20世紀中盤までは機械式時計が主流でした。
特徴
動作の仕組み
機械式時計は、ゼンマイ(ばね)を動力源とし、それが解ける力を利用して歯車や振り子を動かし、時間を刻みます。手巻き式と自動巻き式(自動巻きとも呼ばれる)の2種類があります。
手巻き式
ユーザーが定期的にリューズを回してゼンマイを巻き上げる必要があります。
自動巻き式
ユーザーが腕に着けているときの動作で、内部のローターが回転し、自動的にゼンマイが巻かれる仕組みです。
精度
機械式時計の精度は、クォーツ式に比べると劣りますが、高精度な時計(クロノメーター認定など)は±5秒程度の誤差で動くものもあります。
メリット
機械式時計は非常に長寿命で、適切なメンテナンス(オーバーホール)を行えば何十年も使えます。
複雑な構造が美しいとされ、内部の機械の動きを鑑賞できるモデルも多いです。
職人技や伝統的な技術に基づく時計作りに対して高い評価があり、特に高級時計の多くは機械式です。
電池を必要とせず、手巻きや自動巻きで駆動するため環境に優しい。
デメリット
精度がクォーツ式より劣る。
定期的なメンテナンス(通常3~5年に一度のオーバーホール)が必要。
振動や衝撃に弱い傾向があります。
クォーツ式時計
歴史
クォーツ式時計は1960年代に初めて開発されました。1969年にセイコーが世界初のクォーツ式腕時計「アストロン」を発表し、大きな技術革新となりました。この技術は、クォーツの振動を利用して時間を正確に測定するため、それまでの機械式時計に比べて非常に高い精度を持っていました。
特徴
動作の仕組み
クォーツ式時計は、電池で動く小型の水晶振動子を使って時間を計測します。クォーツ(水晶)の振動を利用することで非常に高い精度を持っています。
精度
クォーツ式時計は非常に精度が高く、月に±15秒以内の誤差が一般的です。高精度なクォーツ時計では年に数秒の誤差しかないモデルも存在します。
メリット
機械式時計よりも遥かに精度が高い。
電池で動くため、使用者が頻繁にメンテナンスを行う必要がない(電池交換は数年に一度必要)。
振動や衝撃に強く、日常生活で扱いやすい。
構造がシンプルで安価なモデルが多く、価格が抑えられている。
デメリット
機械式時計と違い、内部のメカニズムの美しさや伝統的な技術の魅力が少ないとされることがある。
電池が切れると動かなくなるため、定期的な電池交換が必要。
長期間の使用に耐えられるが、機械式時計ほどの耐久性はないとされる。
~まとめ~
ということで機械式ムーブメントとクォーツ式ムーブメントの大きな違いは動作の仕組み(動力)です。他にも細かい違いは多々御座いますが、いづれにしても機械式かクォーツ式かは完全に好みの問題ですので時計ご購入の際は参考にしていただければ幸いです。


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