機械式時計の精度管理にはいくつかのポイントがあり、ユーザーが日常的に気を付けることで精度を保つことができます。以下に、そのコツを詳しく説明します。
着用と保存の環境
温度や湿度に注意: 極端な温度変化や湿気は時計内部の潤滑油や部品に影響を与えるため、避けるようにします。特に湿気の多い場所や高温の場所に放置しないようにしましょう。
磁気への対策: 機械式時計は磁気に弱いため、強力な磁場を発生させる電化製品やスピーカーなどの近くに置かないことが大切です。最近は耐磁性を持つモデルも増えていますが、できるだけ避けた方が無難です。
姿勢差(ポジショニング)を理解する
精度管理するにあたり、実はこれは非常に重要です。
機械式時計は置かれる姿勢によって精度が異なります。それは、人がそれぞれ個性が違うように時計もまた、個性(個体差)が違います。
保管の際に時計の姿勢を変えて精度を調整できます。例えば、文字盤を上にして置いた場合と横にして置いた場合で精度に違いが出ます。時計の個体差によっては、夜間に時計を置くときに特定の姿勢で保管することで日々の進みや遅れを調整することが可能です。
お手持ちの時計の姿勢差については、お近くの時計修理店にお尋ね下さい。その時計の個性を教えて頂けます。
また、時計修理技能士は、精度を調整することも可能です。ご興味のある方はぜひ、時計修理工房 時の鐘をご用命下さい。
定期的な手巻きとリューズ操作
自動巻き時計でも、数日間着用していないとパワーリザーブが低下するため、手巻きでゼンマイを巻いておくことが推奨されます。手巻きの際は、リューズをゆっくりと巻きすぎず、一定の力で操作するのがコツです。
定期的なメンテナンス
機械式時計は、少なくとも3~5年に一度のオーバーホール(分解掃除)が推奨されます。内部のオイルが劣化したり、摩耗が進むと精度が悪化するため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。精度が極端にずれてきたと感じたら、早めに専門家に相談しましょう。
衝撃を避ける
機械式時計は繊細な構造を持つため、落下や激しい衝撃を受けると内部の歯車やパーツがずれてしまい、精度に悪影響を及ぼします。スポーツなどの活動時にはできるだけ着用を避け、日常的に取り扱いに注意を払いましょう。
パワーリザーブの確認
ゼンマイがある程度巻き上がっている状態ではないと、精度が落ちやすくなります。長時間動かしていないときや、パワーリザーブが低下しているときは、手巻きで補助してあげると安定した精度を保てます。
~まとめ~
機械式時計は、精密な機械ゆえに少しの注意が精度に大きく影響します。日々の手入れと定期的なメンテナンスが、長く快適に使用するための重要なポイントです。


コメント