このテーマについては記事にすべきか迷いましたが、過去に何度かコピー品の修理についてお問い合わせをいただいたこともあり、今回あえて取り上げることに致しました。
まず、この記事はコピー品のオーバーホールや修理を行っている方々を誹謗中傷したり、攻撃したりする意図は全くなく、あくまでわたくしの倫理観を述べるものです。その点を十分ご理解いただければ幸いです。
※尚、例えば中華製品にも優良と判断できる時計製造メーカーも存在します。特に上海のシーガル社は一定評価が出来るメーカーと言えます。
コピー品(模倣品)のオーバーホール
コピー品のオーバーホールや修理については、いくつかの視点から考えなくてはなりません。
倫理的な問題
模倣品は知的財産権を侵害している場合が多く、そのオーバーホールを行うこと自体が疑問符されます。
時計修理技能士として、正規品や正規メーカーの製品を尊重することが何よりも重要であると考えております。また、模倣品のオーバーホールや修理を行うことで、時計修理技能士としての倫理的な立場が問われる可能性も十分にあり、社会通念上、道義上の観点から、そして何よりも時計産業を支えている立場の一人として、模倣品のオーバーホールや修理を手掛けるべきではないと考えております。
技術的な問題
模倣品は通常、正規品に比べて品質が劣ります。部品の精度や素材が低いため、オーバーホールを行ったとしても、期待される耐久性や精度を保証できない場合が多いです。また、模倣品の内部構造が正規品とは異なることがあり、オーバーホールに必要な部品や工具が適合しないケースもあります。
コストと価値の問題
模倣品は市場価値が低いため、オーバーホールにかかるコストが時計の価値に見合わないことが多いです。オーバーホールを行ったからといっても時計自体の価値が向上するわけではありません。
~まとめ~
わたくしとしては、正規品の価値を守るためにも、模倣品のオーバーホールや修理は避けるべきだと考えており、正当な製品を大切に扱うことがきわめて重要だと考えております。


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